水泳には、色々な効果があることをご存知ですか?
水泳の練習を行うことで泳げるようになるだけではなく、心と体を育てることができます。
お悩み別にオススメの考え方(+α)をご案内します。
ケガが少ない
自分に自信が持てる
喘息退治
成長期の子供に優しい
冬でも寒くない
集中力や忍耐力
Q.
体を鍛えるため、
なにかスポーツを習わせたい。
Q.
小児ぜんそくを治したい。
(気管支が弱いので鍛えたい)
Q.
精神的に強くなってほしい。
Q.
水泳選手になってほしい。
Q.
水泳は夏にするスポーツだ。
水泳が他のスポーツより良いところ
A.水泳は、成長期の子供にやさしい運動
直立歩行をする人間は二本の足に全ての体重が掛かります。立った状態で人間の腰には全体重の60%の重みが…
『水泳が他のスポーツより良いところ』
A.成長期の子供にやさしい運動
直立歩行をする人間は二本の足に全ての体重が掛かります。立った状態で人間の腰には全体重の60%の重みが掛かり、ヒザには80%の重みが掛かってしまいます。走る場合は片方の足だけで全体重を支える上にスピードが加わり、さらに立っている時は垂直だった力が斜めに働きますので、体重の何倍もの激しい衝撃が足腰に伝わることになるわけです。
水泳の最大の特徴は、浮力により重力から解放されるという点です。膝や足首などの関節に不安があったり、太っている子供でも負担を掛けずに運動ができます。特に成長期の子供にとって、関節や骨に負担が掛からないということは大きな魅力です。
B.左右対称の運動
テニスや野球、サッカーのように身体の片側だけや一方向にだけ、あるいは特定の筋肉を頻繁に使う種目と異なり、水泳は左右対称の運動ですので子供の成長に歪みが起こりにくく、バランス良く成長できます。
C.心肺機能を高める
水泳は全身運動ですので、血液を全身に巡らせる能力や、肺や細胞のひとつひとつにおける酸素を摂取し、二酸化炭素を排出する能力が向上します。さらに以下の理由から、水泳は心肺機能を高めるのに最適な運動といわれています。
《心機能》
心臓から送り出された血液は、重力に従って足へと流れ、重力に逆らいながら心臓へ戻って行きます。陸上での運動が過ぎた場合に下半身がむくみがちになってしまうのは、血液が足から心臓へ戻れずにいるためです。
水泳は、重力が小さい水中で行う上に、横たわった姿勢で運動するので血液が流れやすく、また水圧により血液がスムーズに足から心臓へ戻るので血液全体の流れが促進され、心臓の機能を高めることになります。
《肺機能》
水中に首までつかっている場合、ただじっとしているだけでも水圧により胸や腹部が圧迫されて息を吸うことが困難になります。泳ぐ場合では、水の抵抗によって身体に掛かる水圧が強くなるので、ますます息を吸うために力が要るようになります。
息を吐く場合も、水泳では空気中よりも吐きづらい水中に吐かなくてはなりません。運動にともない身体が酸素を要求するので、「水圧」に逆らいながら呼吸を大きく強くしなければならないため、呼吸をするための筋肉 (呼吸筋:横隔膜や外肋間筋など)が鍛えられて、肺の能力が向上します。
D.寒さに負けない身体をつくる
水の冷たいという刺激により、最初は皮膚の表面の血管が収縮します。運動により体温が上昇してくると、今度は皮膚の血管は拡張します。この繰り返しにより皮膚が鍛えられますし、寒さに負けない強い身体になります。
ぜんそくなんか、ぶっとばそう!
A.水泳は喘息退治に効果的
①水泳は発作が起こりにくい
水泳は水面上で呼吸をしますので、湿度が高い空気を吸うことになります。気管支を…
『ぜんそくなんかぶっとばそう!』
A.水泳は喘息退治に効果的
①水泳は発作が起こりにくい
水泳は水面上で呼吸をしますので、湿度が高い空気を吸うことになります。気管支を乾燥させないので、喘息の発作を起こすことなく運動することができるわけです。特に冬場の屋外での運動は、空気が乾燥しているので発作を起こしやすく、体育館での運動種目もホコリの心配があります。プールにはホコリがほとんどありません。このため水泳は、喘息の運動療法として広く利用されているわけです。
②水泳で呼吸筋を鍛える
喘息の子は、そうでない子と比べると、呼吸筋を使い過ぎて呼吸機能の働きが弱ってきています。水の中では「水圧」に逆らいながら呼吸を行わなければなりませんので、水泳を繰り返し行うと呼吸筋が鍛えられ、呼吸機能が向上します。そうすると、軽い発作であれば余裕をもって対処できるようになり、日常生活に支障をきたさなくなります。
③水泳で自律神経を調整する
喘息などアレルギーを持っている子は、自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスが崩れていると言われており、副交感神経が交感神経より優位になっています。このバランスを良くしていくことがとても大切です。水泳では皮膚を鍛えると同時に交感神経が鍛えられます。
④水泳が上手になると自信がつく
喘息の発作が出るからと運動を控えていた子にとって、水泳は練習しやすい種目です。水泳は練習すればするだけ上手になることができます。生まれつき泳げる子はいませんので、練習さえすれば、していない子よりも確実に上手になれます。今まで運動を敬遠し運動に苦手意識を持っていた子も、水泳が上手になることで自信がついてきます。
B.水泳を休んだ方がいい時、休まない方がいい時
背中に耳をあてて、ヒューヒュー(喘鳴)が少しあるくらいでしたら、水泳をした方が収まります。しかし熱がある場合、熱が下がった時に発作が出やすいので、熱がある時は休んだ方がいいでしょう。風邪をひいた場合も、喘息の発作につながる場合がありますので風邪を治す方が先決です。
C.喘息とアトピーは親戚
喘息もアトピーもアレルギーという同じ根を持っている親戚といえます。アレルギー反応の結果として、喘息やアトピーといった症状が出てきます。他にも眼や鼻に症状が出る場合もあります。水泳は、③の理由から体質改善に適しています。ただアトピーの子は練習の後、必ずシャワーを浴びてプールの水を洗い流す必要があります。
水泳が上手になることによる成長
D.水泳が上手になることによる成長
生まれつき泳げる人はいません。しかし、練習すればするだけ泳げるようになれます。ということは…
『水泳が上手になることによる成長』
D.水泳が上手になることによる成長
生まれつき泳げる人はいません。しかし、練習すればするだけ泳げるようになれます。ということは、練習をしていない子よりも、練習している子の方が確実に上手になれますので、自分に自信が持てるようになります。
また、水泳を通して友達もたくさんできますし、忍耐力や集中力など精神力が養成されます。団体行動やプールでのルールを通しては社会性や協調性、積極性、自立性なども養われます。
E.心理的な効果
①精神的な鍛練として
気温が下がり寒くなってくると、だんだん動きたくなくなってきます。これは人間に限らず動物の本能といえます。生命(体温)を維持するためにエネルギーが必要となるため、余分なエネルギーを使わないよう動きたくなくなるのです。動きたくないという気持ちに打ち克ち、身体を動かすことは精神的な鍛練となり、意志が強くなります。冬場を頑張った子供はひと回りたくましくなります。
②「根気」を養う
ひとつのことを続けることで根気が養われます。好きなことを好きな時だけやっていては成長できません。水泳には限りませんが、ひとつのことを続けるということが大切です。
水泳について
A.泳げることは一生の財産
泳げるようになることは、自転車に乗れるようになることと同じで一度できるようになったら一生忘れません。人間は生まれつき…
『水泳について』
A.泳げることは一生の財産
泳げるようになることは、自転車に乗れるようになることと同じで一度できるようになったら一生忘れません。人間は生まれつきは泳げない動物であり、練習することで泳げるようになります。特に近年、小学生も高学年になれば色々と忙しくなり、水泳学習に使える時間が無くなりつつあります。他のスポーツに比べ、水泳は身体への負担が少ない種目ですので、幼い年齢でも無理なく練習を始められます。
B.命を守れる水泳
他のスポーツは、できなくても命を失うことはあまりありませんが、水泳はできないと命を失う場合があります。逆にいうと水泳は命を守れるということです。
私達の身の回りには海や川、用水路といった水がたくさんあります。水に慣れ親しんでおくと、万一の場合でもパニックにならずに対処できます。
C.個人個人に合わせた運動
水の抵抗は、スピードの二乗倍に比例するという法則があり、スピードが増せば増すほど抵抗が大きくなります。例えば、お風呂にゆったり浸かっている時には抵抗をあまり感じませんが、お湯の中で手を動かしてみると抵抗を感じることができます。また、速く動かせばさらに抵抗を強く感じることができます。
そこで体力のない子は、ゆっくりと動けば力はそれほど要りませんし、体力のある子は速く身体を動かすことによって大きな抵抗が生まれ、十分なトレーニングができます。つまり、個人個人の体力に合わせたトレーニングができるわけです。
また技術的な面でも、習熟度に応じた泳法を練習することで、無理をせず楽しく練習できます。
D.水泳が上手になることによる成長
生まれつき泳げる人はいません。しかし、練習すればするだけ泳げるようになれます。ということは、練習をしていない子よりも、練習している子の方が確実に上手になれますので、自分に自信が持てるようになります。
また、水泳を通して友達もたくさんできますし、忍耐力や集中力など精神力が養成されます。団体行動やプールでのルールを通し
一年を通して水泳をしよう
A.室内プールは、冬でも真夏の環境
夏が終わり、秋、冬とだんだんと寒くなるにつれて水泳から遠ざかる人がでてきます。確かに室内プールのない時代…
『一年を通して、水泳をしよう』
A.室内プールは、冬でも真夏の環境
夏が終わり、秋、冬とだんだんと寒くなるにつれて水泳から遠ざかる人がでてきます。確かに室内プールのない時代、水泳は暑い夏のスポーツでした。しかし時代は変わり、真冬でも室内プールの中は室温、水温ともに30°C前後を保っており、一年間を通して水泳を行えるようになっています。
B.水泳はケガが少ない運動
寒いと、関節や筋肉の柔軟性が低下するためケガが多くなります。しかし水泳は、ボール等道具を使わないし、身体接触が少ない運動ですので、突き指や脱臼、骨折などのケガをしにくいといえます。また浮力により重力から解放された状態で運動するので、陸上での運動ほど筋肉に負担を掛けません。そのため、肉離れ等も起こしにくく、ケガが少ない運動といえます。
C.皮膚の鍛錬に効果的
寒い時、皮膚の表面の血管は収縮しています。しかし、運動により体温が上昇してくると血管が拡張してきます。特に水泳では、一年を通して体温より冷たい水の中(30°Cぐらい)で運動しますので、収縮と拡張を繰り返すことになります。このことが皮膚の鍛練に効果的であり、寒さに負けない身体になります。
D.喘息の子供も安心して行える水泳
喘息を持っている子供にとって、冬は運動しづらい季節です。冬の乾燥した空気が気管支を刺激し、喘息の発作を起こしやすくするためです。屋外ばかりでなく、体育館で行う場合もホコリが心配となります。しかし水泳は、水面上で呼吸するので湿度が高い空気を吸うことになり気管支を刺激しませんし、プールにはホコリはほとんどありません。喘息を持っている子供にとって、水泳は安心して行える運動です。
E.心理的な効果
①精神的な鍛練として
気温が下がり寒くなってくると、だんだん動きたくなくなってきます。これは人間に限らず動物の本能といえます。生命(体温)を維持するためにエネルギーが必要となるため、余分なエネルギーを使わないよう動きたくなくなるのです。動きたくないという気持ちに打ち克ち、身体を動かすことは精神的な鍛練となり、意志が強くなります。冬場を頑張った子供はひと回りたくましくなります。
②「根気」を養う
ひとつのことを続けることで根気が養われます。好きなことを好きな時だけやっていては成長できません。水泳には限りませんが、ひとつのことを続けるということが大切です。